相場師列伝

110.簡単に儲かるほど、株は甘くないです。
ライブドア問題で株式市場が注目されてます。
普段経済に興味がない人まで日常会話で出てくるまでになりました。
昨年は株高で大儲けしているデイトレーダーが持ち上げられました。
善し悪しは別にして興味を持つ方が増えるのは良いことです。
株式投資を通じて、金融、経済、政治などに興味を持ち、
日本の進むべき未来について意見を持てるようになるのはとても良い事です。
私が株式投資を始めたきっかけは、
仕事には役に立つけどつまらない日経を、能動的に読むためにでした。
ルールを理解し、コツを掴む。失敗を繰り返し、学び、日々勉強です。
皆さんはライブドア問題についてもその功罪を語ることが出来、
上っ面の売買もしてない評論家の意見は、鼻で笑えると思います。
当事者の立場で、市場参加者の立場で意見が出来ます。
更にソフトバンクとの共通点と違いも語れるでしょう。
大事なのは、周りに惑わされず、自分の意見を持ち、
それによって投資を行っていけるかです。
昨年参加した初心者投資家の方々は、
地合いに助けられてそこそこの運用成績を収めたと思います。
上手くいってるときは色んな所から発信されてる警鐘も見えないものです。
16000円超えて225売りサイン出っぱなしでも気が付かないです。
マネックスショックで初めて、自分の投資方法について自問する事が出来る方もいるでしょう。
そんなに簡単に儲かるほど、株は甘くないです。
売り手と買い手の心理戦。正確な情報とタイミングが全てです。
外資、証券ディーラーのプロ、相場師たる相場の玄人を相手に、
アナリスト、評論家、顧問の立場論を見聞きしながら、
そこに集まる多くの投資家は戦ってます。
良く言う、値動きだけが魅力の売買ほど不確かな物はありません。
そこに参加するにはそのバックボーンとなる情報が全てです。
チャートで読みとれる程甘い物ではありません。
さらにまともな情報が簡単に手に入る筈もないです。
自分の投資スタンスを決め、情報を分析し、タイミングを計る事で
初めて収益を上げることは可能です。

111.ライブドアの功罪。
たまたまライブドア関連の株を持っていなかったのは、
少しの経験と勘や運なのかも知れません。
ライブドアに関しては生命線の株価が急落して、企業価値が急速に損なわれていますが
投資事業組合、株式交換、株式分割等々ルールに従っていたことまで否定されています。
ただ見えない部分で行っていた事が来週以降もドンドン表面化すると思いますが、
捜査結果が表面化してない現在、討論されてるのはルールに則った部分も多々あります。
金融庁、自民党、国の問題まで言い出すときりがなくなりますが、
この辺りも立場論での話が多く、本質的な論議はされてません。
今回結果的に個人投資家を株価下落で裏切った責任はあります。
法的に問題がある方法で株価を維持していたのなら問題です。
ダイナシティやジャック、セシールを煽っていた顧問も多々あります。
情報の見極めが如何に大事かそして売買タイミングが全てであることを肝に銘じてください。
これからは個別の選択眼と地合の読み、相場観が勝敗を決めます。
見極められず迷うくらいなら、トレンド見えるまで静観です。
情報も精査して、より精度の高い物を選択してください。

112.マネックスショックと東証。
前から書いてますが、リスクは色んな所に転がっています。
投資自体にリスクがあることは当然なのですが、
最近はそれ以外の環境やルール上のリスクも出てきてます。
メディアではなかなか取り上げられてませんが、
ＧＳ色が強いマネクスの暴挙は如何な物かと思います。
サッカーの試合に例えると、こんな感じ。
ライブドアの逆風を受けてホルダーは劣勢でした。
それでも前半（前場）は何とか持ち堪え良い形で終了。
後場に入ってこれから攻勢に転じようと言う時に、
ツートップとトップ下の3人が強制退場（代用不適格）になってしまいました。
結果は劣勢一方でボロボロの負け試合。
更にこの話は他の試合会場（証券会社）でも強制退場者が出るのではと思惑が拡がり、
売り方勝利の全面安となりました。
試合中に突然のルール変更は、疑問を感じます。
更に翌日の試合では、前日のショックを受けながらもまずまずの展開でしたが、
後半いきなり試合時間を短縮（売買停止）すると噂が流れ、
試合会場の照明がいきなり落ちそうなので短縮しますと発表され、
45分が30分で打ち切られてしましました。
これでは試合にならないですね。
時間の中で組み立てられてる戦略が崩れ、選手交代も何も出来ず、
対処方法も考えられない展開で、敗戦となりました。
戦力が整い（資金と情報）、戦略が成り立ち、監督（あなた）が試合を動かします。
安心して試合も出来ず、しかも都合に合わせてルールが試合中に変わってしまっては、
サッカーの試合にならないです。
それでも圧倒的に戦力が整って入れば（底値圏で推移）、負けないかも知れません。
事前予想で劣勢に立たされている試合（高値圏警戒）では、勝てる分けないです。
マネックスのルール変更は審判がレッドカードを3枚出しただけかもです。
でもそのレッドカードがホームチームに味方した意図的なものであるなら。
しかもそのホームチームの勝利に賭けてる人と仲が良いとしたら...。
こんな推測が成り立つ程、唐突で意図的な事だと思います。
サッカーフリーク（個人投資家）が何とかサッカーしようとしてるのを、
強制的に出来なくしてしまう行為です。

冷静に市場を見つめ、先手を打てる人が儲けられます。
みんなが売ってるときに買い、買い始めたら売る。
今回の教訓を生かし、日々勉強し、儲かる話に惑わされない
堅実な株式投資を心掛けてください。
では。AD_Kazでした。

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