相場師列伝

「負けに理あり、勝ちに理なし」
ID野球の野村克也監督の言葉です。
そんなに簡単に勝てる訳もなく、大事なのは負けない事。
負ける理由がなければ勝てます。

101.逆ポジの気持ちも理解する。
株価は売りと買いのバランスで決まりますが、
相手方の心理を知る事でより、売買に余裕が生まれます。
目先の株価で一喜一憂してると、板に惑わされて、
ついついチャンスを逃してしまいます。
また買い方さんが買い視点でのみチャートを見ても、
買いしか浮かばないです。
ニュートラルに見る眼や、相手方の気持ちで考える癖を付けたいです。
特に買いしかやらない方は、常に買い視点になってると思います。
売りもやる（または相手方の心理を読む）には、
下げる前提でもチャートを見るようにしてください。
今日は逆さチャートの話。
上下逆に罫線を引くもので、上がってる株が下がってるチャートになります。
自分で書いても、チャートをプリントアウトして上下逆さまで裏から見ても良いです。
内藤証券のHPに225の逆さチャートがありました。
http://www.naito-sec.co.jp/jpn/sakasa.html
普通のチャートと較べてみると面白いです。

102.逆さチャートで展開を予測してみる。
では逆さチャートを元に225を解説します。
力強い下げトレンドの中、下値模索の展開。
目先は平均線との乖離が気になるところで、
大きな突っ込みは買いを入れたい。
12/21の下髭で目先の底は打ったと見るべきで、
再度突っ込んでも16100まで。そこが目先の底になる。
但し、下値が確定したわけではないので戻りは売りとなる。
戻り目途は5日線だが、12/16の戻りツートップの影響で
窓と5日線を抜いた勢いで、25日線トライの可能性も有り。
ただこの下げトレンドは力強く、売り圧力はかなりあると思われる。
25日線を抜けるのは難しく、抜けても最大で12/16日の高値まで。
大きくは15100円から16100のボックス圏の動き。
現実的には5日線割れから25日線手前で折り返して、
再度下値固めの動きと見るのが妥当で、
小さくは15500から15900円のボックス圏となる。
12月末は15500から15600辺りで落ち着くのでは。
・上昇の為の条件。最大で1月末に145000。
戻りを売られた後の下げが12/14の安値近辺で止まり、
上昇が25日線抜けから12/16を超えて15000円突破となれば、
逆三尊底打ちとなる。
・下降のための条件。1月末に17000円
25日線を上値抵抗線として窓埋めから切り返し、
12/21の高値を抜いた場合。

103.株はみんなが騒いでる程、そんなに簡単に儲からない。
MLへの投稿を転載します。
株関連の書籍や雑誌の記事が目に付きますね。
売るための努力は分かるのですが、余りにも煽りすぎです。
簡単に億儲けるとか、資産が10倍、100倍とか。
素人が今日の明日で儲かるほど甘いものではありません。
さらに、怪しげな顧問がここぞとばかりに、煽ってます。
私も出版の話で編集者やライターさんと話す事もありますが、
やはり少し詳しい程度の素人がいたりします。
売るためには、極端に儲かった話を書くか、
ターゲットを絞って、分かり易い解説書にするかですね。
少し専門的にすると、初心者が多い中では売れないようです。
それにしても、誰もが簡単に、
デイトレで資産が10倍になる程簡単ではないですよね。
株の売買をしてない、デイトレもしてない編集者が、
本を作ってたりするのですから、仕方ないところはありますが。
下げ続けていた頃に較べると、上昇中のトレンドに支えられて、
買いから入る事が大半の個人には良い地合いなのですが、
地合いが少し変わるとどうなるでしょう。
上昇相場でも調整と言う名の急落が、突然やってきます。
しっかりした情報があって、上手くタイミングを計っても
チャートに騙され、板に惑わされ．．．。
なかなか上手くいかないもの。
あんなに上がったソフトバンクでも、ここから
1万円割れば追い証が出て、個人の退場者もでます。
デイトレではロスカットが早いので退場者は出ないですが、
大きく取り続けるのも不可能です。
一部の感覚的に優れた人が、勝ち組になれるのでしょうが、
それも常勝していけるかどうかとなると難しいと思います。
地合いやトレンドの変化に敏感で、常に流れを読んで、
上手くタイミングを計れないと勝てないです。
そのためにも常に良い情報を集め、
日々勉強と努力をしないといけないかと。

クリスマスは如何でしたか？
たまには株を忘れてみるのも良い事かと。
そして、来週は今年最後の取引です。
気を引き締めて望みましょう。
では。AD_Kazでした。

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