相場師列伝

「レベルの高い本物に接すること−
これはサッカーにかぎらず、あらゆることについて言えることだ。」
サッカーの日本代表ジーコ監督の言葉です。
オーラが出てる人っているんですよね。
思いも付かないレベルの人に接すると、大なり小なり得る物があります。
会えなくても、考え方を知るだけでも、勉強になったりします。
向上心がなくなると、人は弱くなりますね。

82.飛び乗るのでなく、余裕を持っての売買。
仕手材料株の様に値動きの良い、値幅が出る銘柄は、
買い方と売り方が多く参加し、出来高が膨らんでいきます。
買い方は提灯のために買ってるのではありません。
出来るだけ安く買って高く売りたい訳で、
チャートの売りが入るタイミングで買って、
買いが入るタイミングで売り切ったりします。
なのでチャートや煽りで参加してくる提灯筋を
仕込み段階では落とし、買い上げ段階では買わせる様にします。
仕手筋同様に大きく取りたい銘柄があったら、
人が売ってるときに買って、人が買ってるときに売っていく事になります。
仕手株だけでなく、普通の株の売買でも、
買って上がってる処で買うと、気が付いたら梯子が外れてしまいます。
もし順張りなら短い期間で目先の勝負になりますね。
そうなれば負けを減らして、勝ちを増やす事になりますが、
短い期間で勝ちを伸ばすのは簡単ではありません。
気が付いたら急落とならないためにも、勢いの見極めが重要になります。
逆張りの場合は時間的に余裕があります。
下げから上げの転換時に買って、上げから下げの転換時に売るので
目先に追いかけられなくて済みます。買いも上げ始めで買うのでなく、
下げ切ったところで買い下がりや、買い上がりで望めば楽ですね。
私は欲しい株を打診買いして、さらに買い下がるのが好きです。
安く沢山買えて、後は上がるのを待つのみ。
忙しい株式投資で少しでも余裕を持って相場に望めるからです。
専業でない事も影響してると思います。

83.一日の中にもある、買い場と売り場。
売り買いの心理戦で株価は上下し、その結果が四本値となります。
例えば同じ大陽線でも寄りかから一気に高値まで行くのと
上下しながら高値となった物、
寄りで横這いから引けに一気に上げて高値引けした物で
その強さは異なります。
なので目先の売買をするなら、前日の日足だけでなく
分足や加重平均、出来高ボリュームも参考にした方が良いです。
デイトレならその日の四本値だけでなく、
その日の分足の動きが売買タイミングに重要ですね。
往復で取ったり、回転させたり、読みが当たれば何度も売買出来ます。
前場の動きと後場の動きも需要ですね。
最近は前場に商いが集中し、高値を付ける銘柄が多いです。
寄り買い前場半ば売りや、前場の半ば売り後場買い戻し。
後場寄り売りの引け買い戻し、後場寄り買いの大引け売り
など売買パターンはいくつもあります。
最近多いのは寄り後の突っ込みで買って、
買いのピークの10時前後に売り。
その後の戻り高値（前場中または後場寄り）で売って、
後場2時半頃に買い戻しですね。
明日も高いと思えば、2時半頃の突っ込みをさらに買って、
引けの上げで売るか、または持ち越すのも良いようです。
これは前回書いた下髭陽線の高値引け線の一例です。

84.勝ちパターン2．窓空けの転換線。
前日の引け値より窓を空けた足は相場の転換点となる場合が多いです。
例えば高値引けの翌日に窓を空けて寄った後、出来高が多いのに
小幅な動きに終始して十字線となった場合です。
次の日は上げ続けるか、下げに転じるか。
体勢がハッキリしてからでは手遅れなので、その前に判断したい所です。
ここで考えられるのは、①翌日も窓を空け陽線　②翌日逆に窓を空け陰線。
さらにどちらにも取れる、③窓を空けないでの動きです。
重要なのは①と②の翌日も窓を空けた場合です。
①の上に窓を空けた場合はその窓を埋めるまでは強気の対応になります。
殆どは寄りで買ってさらに買い増していけます。
ロスカットは窓埋めですね。第一段階はその日に上げた窓。
さらに下げて前日に空けた窓も埋めた場合は、負けがほぼ決定しますが、
大きく勝てる場合が多く、ロスカットも分かり易い足です。
②の下に窓を空けた場合ですが、この場合は寄りから売りです。
ロスカットは窓埋め時ですね。この場合も窓を埋めない限り、
売りで大きく勝てる場合が多いです。
この窓空け線を狙うなら、前々日から売買も出来ます。
前々日は引けの動きを見ながらギャップアップ（ダウン）を狙い、
窓空けして大きく伸びたらホールドですね。
小動きの場合は翌日転換してしまうかもなので、
強いと思っても一旦外しも視野に入りますね。
翌日逆方向に動いたら外しで、順方向に動いたら持ち玉を増やします。
この窓空けの動きは強い物が多く色んな呼び方があります。
捨て子、流れ星、アイランドリバーサル離れ小島、明けの明星、宵の明星など。
窓空け線は十字足でなくても、寄り引き同値の寄せ線や小幅な陽（陰）線でも良いです。
トレンドの転換線なので、出来高多い短線が良い様ですね。
また窓を空けてなくても。前日の陽線高値とその日の陰線安値が同じになる、
出会い線の場合も転換点になる場合が多く、翌日の寄りからの動きは要注意です。

平日に書いてる本日の銘柄のコメントで、
明日は高寄りから陽線希望の様なコメントを書いたらしますが、
これは翌日に良い日足を付けて欲しいなという事です。
仮にそうなった場合はその翌日もトレンドを継続する場合が多いです。
前日までの動きはその日に影響し、さらに翌日にもつながっていきます。
目先の売買でも、先を見据えながら売買できると、より勝ち組に近くなるかなと。
来週も分かり易い勝ちパターンを書きます。
では。AD_Kazでした。

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