相場師列伝

買いにくい相場は高い。
買い難いところで買える人は上手い人が多いです。
センスが良いんでしょうね。
そこからどんどん上がって高くなった処で
みんなが買いたくなった頃そこが天井となったりします。
買い難い処でもロスカット出来る人は買えるんですよね。

60.相性は大切です。勝てた銘柄は継続監視で。
情報を同じタイミングで聞いても上手く買える人と買えない人がいます。
投資スタンスや余力の問題、ポートフォリオのバランス等、
基本的に自分に合わない物は売買対象から外して良いと思います。
また情報の銘柄に対する先入観がある場合は難しいですね。
安かった時の事を覚えていたり、以前の売買で負けていたりです。
また勝っていても自分が利確した水準より高くなっていたり。
そんな場合は無理して売買する必要はありません。
他にも沢山銘柄はありますから。
銘柄には相性もあります。
例えば50円前後だった鉄鋼株を今更売買する気にどうしてもなれません。
儲けさせていただいた日新鋼は良いですが、
新日鐵やＪＦＥは今更買えないとか。
あくまでも無理することは無いという話で、
ホントはどんな銘柄でもタイミングが計れるのなら、
上手く売買出来るのが一番良いのですが。
経験的に以前勝てた銘柄は出来る限り沢山、
自分の監視銘柄に入れておいた方がいいです。
勝てた理由が明確ならより良いですね。
また同じ理由で勝てるかもです。
また監視することでその銘柄の癖も掴めてきます。
同じ銘柄の売買で何度も取れるのは、
堅い投資で理想的だと私は思います。
問題なのは、自分が利確した銘柄が、
その後さらに上昇しても悔しがらないことです。
天井で利確は無理なので上がって当然と余裕で構えてください。
出来ればその後さらに高い位置で買い増しタイミングがきても、
また取れると買い直せる余裕が欲しいです。

61.売買の位置を自分判断出来ないと勝てません。
情報を同じタイミングで聞いても上手く買えない人で問題なのは、
上手くタイミングを計れない人ですね。買えないのはまだ良いですが、
タイミングが大きくずれて、利確出来ない位置で買ってしまう人です。
幾らで買って、幾らで利確、幾ら以下になったらロスカットって、
ここまで親切な情報はなかなか無いですね。
買えない人は性格的な物や判断のスピード、
情報を上手く消化できない、タイミングを計れない等の問題なのでしょう。
少なくともタイミングは計れる最低限のチャート知識は必要な様です。
例えば押し目で買いの情報の場合、
下抜けしてしまう位置で買いを入れてもダメですよね。
逆にその位置で買えてしまったら、
しばらくは持ち続けるか塩漬けになるのですから。
節抜けや上放れに付くと言った場合、
放れた位置や抜けた位置より高い位置で買うことになりますが、
そこより下で差して待ってても、買えない場合が多いですよね。
上げって行くのを指をくわえて見てるだけになります。
持ち玉は戻り売りと言った場合も同様で、
戻りの節の上で待ってても売れません。
気が付いたら薄利で売るか、ロスカットする事になります。
逆にその節より上に戻ったら、逆にさらに上に行く可能性が出て、
そこでさらに買いに転換してしまうんですから。

62.売買はチャートをみて決めましょう。
状況に合わせて成りで買ったり、指し値で待ったりしますが、
それは買いたい銘柄の板を見て勢いを判断するしかありません。
もちろんその日の動きを自分の中でシュミレーションするのは当然ですが、
それ以外でも実際の売買では判断材料は沢山あります。
買いたい場合は厚い板の上で、売りたい場合は板の下で差すのが堅実です。
また心理的な節目の上や下も有効です。
どんどん買われてる時は暫く様子を見て押し目を判断するか、
直ぐに成りで合わせて行くしかないでしょう。
例え分足でも3本線、12本線は有効です。
直近の高値安値の節も効きます。
加重平均も参考になり、前場後場での投資心理も影響します。
ネックライン、出来高ボリューム、大台の心理的節目等も判断材料ですね。
要はこの先上げるのか下げるのかの判断。
上げるとしたら何処まで伸びて何処が押し目になるのかの判断。
では何処で買うのか、買ったら今日売るのか、暫く持つのか。
何処で利確して、何処までなら我慢するのか。
そんな事を自分なりに考えられるようにならないと、
いつまで経っても勝てるようになりません。
実際の売買で経験していくのも良いですが、初心者の方は、
つもりになってシュミレーションしてみるのも良いかと思います。

このところ初心者向けに書き過ぎてるのかなと思ってます。
もう少し実践で有効な話を書こうかなとも思うのですが、
一部の方が判らない事を書いてもどうかなとか、
初心には何度も返った戻った方が良いだろうしと、
色々考えます。良かったらコメントください。
では。AD_Kazでした。

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