相場師列伝

相場は相場に聞け言う格言があります。
私はこの言葉を初心に返れと理解しています。
曲がり始めたり、相場が見えなくなったら、
客観的に見れるように、一歩引いて色んな事を考えます。
そしてまた、値動きを見つめます。

54.デイトレと中長期では情報が変わります。
皆さんの大半がデイトレをやられてるとは思いませんが、
個人投資家の興味は直ぐデイトレ銘柄に行くようですね。
すぐ上がる、目に見えて収益が上がる銘柄です。
上がりそう、誰それが買ってる、材料が○日にでる...、
煽りも入ると取り残されないように競って高値を買います。
でも皆さん、買うときはすぐ下がる事を忘れてる様です。
高値で買うリスクは、早めのロスカットで回避出来ますが、
ロスカットラインを設定してなかったり、
売りタイミングが判らず、気が付くと買値以下になってしまったり、
そんなに上手くいく物ではないです。
株専業の方でデイトレ売買中心で生活されてる方は、
もっとシビアに株価を捉えてます。
週や月で収益計上しなきゃいけない訳ですから。
そのためには、株価の動きが全てとなり、
ファンダや周辺情報は余り気にしなくもなります。
中長期トレーダーが最も気にすることを、
デイトレーダーはメインの情報として考えないのです。
株を売買する情報は、目的やスタンスによって、
その価値が変わってしまうのです。
皆さんも情報にプライオリティを付けて上手く消化してください。
間違った情報や、売買に対するスタンスで
安易に売買をしないように心掛けてください。

55.参考にする指標も変わります。
デイトレでも中長期でも売買する時はチャートを見ます。
参考にする期間や重視する指標が違うだけです。
5円抜きのデイトレーダーが分足や板を重視すれば、
中長期は週足、月足や日々の出来高を重視します。
売買も板を見ながら1円、2円を重視するか、
指し値で買えるところに来るのを待つかの違いです。
それぞれのスタンスで、それぞれのタイミングで売買してます。
しかし、チャートの見方は同じです。
これまでの売買は比較的長い期間の売買が多かったので、
それに合ったチャートの見方が研究されてる様ですが、
分足チャートを見るのも、月足チャートを見るのも見方は同じです。
参考にする指標が違うだけです。
厳密に言えばデイトレ用の優れた指標は
余り開発されてないのかも知れません。
それだけ急速にネットでのデイトレ売買が増えたからなのでしょう。
欲しいなと思う物は沢山あります。
自分でプログラムしたり、指標を開発したり出来れば良いのですが、
それぞれに違う能力が必要なのでそんなに簡単にはいきません。
全ての事にエキスパートになれる人間はそんなにはいませんよね。

56.何が必要か判断出来れば良いのです。
先日チャットで話しましたが、
大口の買いが入ってるタイミングが
リアルタイムで判ると良いかなと思います。
それも前日比で急速に増えた情報、減った情報が判れば良いですね。
また、値幅の情報もあると良いなと思います。
これまでの値動きと明らかに違う、
大きな動きをしている銘柄を初動で捉えれば、
デイトレでは負けなくなると思います。
沢山の銘柄を独りで監視するには限界があります。
しかし、数多くの銘柄を正確に監視できれば、強いですよね。
チャートでも例えば株価は5日線に沿って動きますが、
その5日線も終値線、始値線に加え
高値と安値の線があれば良いなと思います。
言い出したらキリがないですが、
デイトレで重視するのは株価の動きです。
目先や短期で重視する内容も違えば、中長期も違うのです。
その違いや必要性が判る様になって欲しいと思います。

同じ勝ちでもたまたま勝てたのと、
読み通りになって勝てたのではその価値が違います。
勝つために精度を上げるには色んな準備が必要です。
スタンスの違いは余り興味ない方が多いかもですね。
次回は我流ですがチャートについて書こうと思います。
では。AD_Kazでした。

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