相場師列伝

「敵を知り、己れを知れば、百戦あやうからず。
敵を知らずして、己れを知れば、一勝一負す。
敵を知らず、己れを知らざれば、戦うごとに必ずあやうし」
孫子の有名な言葉です。
株を買った会社の内容も知らず、自分のスタンスも決めずに売買しては、
戦うごとに必ずあやうしなのかもです。

48.ボロ株について。
ボロ株の売買いは賛否両論ありますが、
どちらかと言えば私は否定的ですね。
倒産して株券が紙くずになってしまう恐怖を回避するか、
株価が倍増する魅力を取るかですが、
結論から言うと、ボロ株じゃなくても儲かるからです。
普通の株でもストップ高を取れますよね。
無理していつ倒産してもおかしくない株を買う必要はないかと。
しかもボロ株を中長期で保持するなんて問題外です。
しかし、デイトレや一泊二日の目先中心の売買なら、
ボロ株も選択肢に含まれる場合もあるかと思いますが、
これもお勧めは出来ません。

49.株式投資はギャンブルです。
ギャンブル的な発想で言えばボロ株はありかもです。
競馬でも本命党、穴党がいますからね。
私はちなみにタイム重視の馬券を買います。
本命サイドであれば遊びで買うか見送り、
穴馬が浮かび上がれば勝負レースになります。
しかも点数は買わず、万馬券を一点で当てる事を
常に念頭に置いて馬券を買っています。
情報屋さんから情報を買ったことは一度もありません。
ただ決定的に競馬と株が違うのは、
競馬はall or nothingだと言う事。
馬券や宝くじを買う感覚で株式投資をするのは間違いです。
さらに株で多くの資産は築けますが、
競馬や宝くじで億を稼ぐのは夢ですね。
夢で良ければ良いのですが、
株式投資はもっと地に足がついてる物だと考えます。

50.バリュー重視かモメンタム重視か。
バリュー重視の投資なら、
PERやPBRなどファンダから適正価値を考え、
それよりも割安な水準で買っていく訳ですから、
ボロ株は論外ですね。
業績が激変し、会社が変わる可能性があると言う考え方もありますが、
であれば、累損を解消し業績が変化してからでも間に合うでしょう。
この考え方は基本的に中長期投資に向いてると思います。
逆に勢いに付くモメンタム重視の場合、
デイトレや目先の売買が中心になる訳ですが、
チャート重視したり、出来高や値動きを見て、
勢いやトレンドを捉えて売買していく訳ですから、
ボロ株は範疇に入って来ますね。
考え方なのでどちらが正しいと言うことではありません。
私はバリューを見ながら、モメンタムを捉えていくのが
ベストな投資と思ってますので、
ボロ株には否定的になります。

株は情報が命だと考えてます。
怪しげで胡散臭い情報が多いからこそ、
投資家の良心を少しでも大切にしたいと思ってます。
情報の精度を精査したいと常に考えてます。
確実な投資スタンスに優れた情報が加われば最高だと思いませんか？
では。AD_Kazでした。

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